快速「エアポート」　733系3000番台　千歳線　千歳


　733系3000番台は、快速「エアポート」用に導入された733系のグループです。新たにサハ733形が新形式として登場したほか、客室照明はすべてLED照明となり、デッキを廃止してステップレス化により通路が広くなりました。また、全閉式主電動機の採用により、外部からの雪を分離して主電動機冷却用の冷却風を送り込んでいた雪切室がなくなり、乗車定員が721系（6両編成）と比較して8%増加しました。4号車のサハ733-3200は、回転式リクライニングシートを備えた指定席「uシート」となっています。落成後、順次営業に投入され、2025年に快速「エアポート」用車両が本系列および後に登場する4000番台に置き換えられました。
　基本的には6両固定編成ですが、編成は4号車と3号車を境に2編成に分割可能な構成となっていて、滝川・苫小牧方の3両編成が3100番台、小樽方の3両編成が3200番台となっています。なお付随車であるサハ733形は3000、4000番台にのみ連結されています。他車との併結運転はしないため、先頭車には貫通幌を装備していないほか、乗務員室内の緊急ブレーキが設置されている席の扉は設置されていません。
　主電動機は全閉式 N-MT733 （出力は225 kWに変更）を採用し、機器の一部を省略することで客室スペースの拡大が図られています。主電動機変更により、電動台車は N-DT733Aとなりました。


運用
　全車両が札幌運転所に配置され、札幌都市圏およびその周辺地区を中心とした以下の区間で運用されています。

　快速・特別快速「エアポート」：新千歳空港駅 - 小樽駅間
　区間快速「エアポート」：新千歳空港駅 - 札幌駅間
　普通列車
　函館本線：小樽駅 - 札幌駅 - 滝川駅間[28]
　千歳線・室蘭本線：札幌駅 - 新千歳空港駅・苫小牧駅間[28]
　札沼線（学園都市線）：札幌駅 - 北海道医療大学駅間[28]


3000番台・4000番台の運用は、「エアポート」用編成の配置本数に対して快速「エアポート」の運用数は余裕があることから、終日6両編成運用を主に普通列車としても運転されます。


参考：https://ja.wikipedia.org




快速「エアポート」　733系3000番台　千歳線



快速「エアポート」　733系3000番台　千歳線　新千歳空港



普通　733系3000番台　札沼線　当別





733系3000番台主要諸元





733系3000番台編成表

配置：札幌運転所

編成番号	クハ733 (Tc1)	モハ733 (M1)	サハ733 (T1)	サハ733 (T2)	モハ733 (M2)	クハ7733 (Tc2)	製造	新製日
B-3101+3201	3101	3101	3101	3201	3201	3201	川重	2014.06.24
B-3102+3202	3102	3102	3102	3202	3202	3202	川重	2014.07.04
B-3103+3203	3103	3103	3103	3203	3203	3203	川重	2014.08.06
B-3104+3204	3104	3104	3104	3204	3204	3204	川重	2014.08.07
B-3105+3205	3105	3105	3105	3205	3205	3205	川重	2014.10.18
B-3106+3206	3106	3106	3106	3206	3206	3206	川重	2015.06.17
B-3107+3207	3107	3107	3107	3207	3207	3207	川重	2015.07.02
B-3108+3208	3108	3108	3108	3208	3208	3208	川重	2018.05.08
B-3109+3209	3109	3109	3109	3209	3209	3209	川重	2018.05.10
B-3110+3210	3110	3110	3110	3210	3210	3210	川重	2018.06.05
B-3111+3211	3111	3111	3111	3211	3211	3211	川重	2018.06.07