普通 737系 室蘭本線 苫小牧

 737系電車は、函館本線・室蘭本線・千歳線電化区間内における気動車列車の老朽取替および電車化、既存の一般形・通勤形電車の老朽取替、電化区間におけるワンマン運転拡大を目的に導入されました。



車体
 側面は「優しさが感じられ、親しみやすく明るく若々しいイメージ」として、「さくらいろ」をイメージした淡いピンク色の塗装です。前面の塗装は黒色をベースとし、視認性向上のため警戒色の黄色とJR北海道のコーポレートカラーであるライトグリーン(萌黄色)を配しています。
 全車運転台付きであることやワンマン運転用機器の搭載による重量増加に対応するため、JR北海道の在来線向け営業用車両では735系電車(2010年〔平成22年〕)以来のアルミニウム合金製車体(ダブルスキン構造)が採用されました。先頭部は普通鋼製で、前面窓の上下に前照灯を、上に尾灯を配置し、アルミ構体とはボルト接合されています。ワンマン運転時の運転士業務の関係から、高運転台ではなく、H100形気動車を踏襲した構造としていますが、前面後退角の設定、ケージ構造の採用、クラッシャブルゾーン(合計415 mm)を採用して乗務員の安全性を確保しています。
 側面客用扉は733系などの札幌圏向け車両が片側3か所であるのに対して片側2か所に減らされていますが、扉自体は733系などと同様、有効開口幅1,150 mmの片引き扉となっています。

内装
 座席は731系以降の通勤形電車と同様全てロングシートですが、従来車から座席幅を5 mm拡大し、460 mmとしたほか、各車両片側の中央に車椅子やベビーカー利用者・大型荷物用のフリースペース(レール方向に幅2,300 mm)を備えています。Tc車には加えて、連結面側に車椅子スペースと車椅子対応の洋式トイレを設置しています。消費電力削減を狙い車内照明はLED化されています。

機器類
 VVVFインバータ制御方式が採用され、架線から取り込まれた交流20,000 V は、Mc車の主変圧器(N-TM735-AN、走行風自冷式)により交流900 V に降圧した上で主変換装置(N-CI737)に取り込まれ、内部の3レベルPWMコンバータで直流1,800 V 程度に変換された後、2レベルPWMインバータにより任意の電圧・周波数の三相交流に変換し、かご形三相誘導電動機を駆動します。主変換装置は2群構成で、1基の主変換装置が台車1台ごと、主電動機2台を制御する1C2方式です。

台車・駆動装置
 動台車(N-DT737形)をMc車、付随台車(N-TR737形)をTc車に配置しています。いずれも低床化のため、車輪径を810 mm に縮小、台車枠側ばりを弓なりに湾曲させた軸梁式ボルスタレス台車(ヨーダンパ付き)で軸距は2,100 mmです。基礎ブレーキは踏面両抱き式のユニットブレーキとして、低床化への対応とブレーキストローク調整作業の解消を狙っています。制輪子にはJR北海道車両の特徴である合金鋳鉄制輪子を用いてます。主電動機はN-MT737形かご形三相誘導電動機(定格出力190kW/h)を採用しています。この主電動機は、2014年(平成26年)の733系3000番台以降導入のJR北海道の電車と同様、全閉自己通風式であるため、雪切室は設けられていません。ブレーキ系統としては常用ブレーキ・非常ブレーキ・直通予備ブレーキ・耐雪ブレーキの4つを有しています。常用ブレーキには電気指令式空気ブレーキ方式を採用しており、全段で速度0 km/hまでの全電気ブレーキ制御を実施し、回生ブレーキ力不足もしくは回生失効時には補助的に空気ブレーキによる補足を実施します。また、Tc車は遅れ込め制御を行います。



運用区間
室蘭本線・千歳線:室蘭駅 - 東室蘭駅 - 苫小牧駅 - 千歳駅 - 札幌駅
函館本線:岩見沢駅 - 旭川駅
宗谷本線:旭川駅 - 北旭川駅 (営業運転は無)



参考:https://ja.wikipedia.org



普通 737系 室蘭本線 東室蘭



普通 737系 室蘭本線 東室蘭



普通 737系 函館本線 大麻





737系主要諸元

形式 737系
運用者 JR北海道
製造所 日立製作所
製造年 2022年~2023年
製造数  13編成26両
電気方式 AC 20,000 V (50Hz)
最高運転速度 120 km/h
車体 アルミニウム合金
ダブルスキン構造
編成重量  76.7t (2両) 
台車  N-DT737
N-TR737
主電動機 三相交流誘導電動機
N-MT737
電動機出力 190 kW
駆動方式 WN駆動方式
制御方式 PWMコンバータ+
VVVFインバータ制御
ハイブリッドSiC素子
制動装置  回生ブレーキ併用
電気指令式空気ブレーキ
(全電気ブレーキ)
直通予備ブレーキ
耐雪ブレーキ
留置ブレーキ
保安装置 ATS-DN



737系編成表

配置:札幌運転所

 編成番号 クモハ737
(Mc)
クハ737
(Tc)
製造 新製日  備考
C-1 1 1 日立 2022.12.13  
C-2 2 2 日立 2022.12.14  
C-3 3 3 日立 2023.03.09  
C-4 4 4 日立 2023.03.09  
C-5 5 5 日立 2023.03.11  
C-6 6 6 日立 2023.03.11  
C-7 7 7 日立 2023.03.11  
C-8 8 8 日立 2023.06.05  
C-9 9 9 日立 2023.06.05  
C-10 10 10 日立 2023.06.05  
C-11 11 11 日立 2023.06.06  
C-12 12 12 日立 2023.06.06  
C-13 13 13 日立 2023.06.06  


















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